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2009年6月

2009年6月26日 (金)

今週の話題「金城楼」2009年6月24日

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今週の話題「金城楼」2009年6月24日

 重光商事を1983年4月創業する前の約10年お世話になった会社が金江商事(きんごうしょ

うじ)という会社でした。待遇面も余りいいとはいえず、年末年始の休暇も短く、12月30日

の午前まで出社した上に元旦も出社、4日から仕事でした。賞与は10年間いましたが50万

円を越えたこともなく、年収を含めてあまり話題にしたくありませんでした。けれども社会

人になって初めて勤めた会社だったので様々なことを勉強させてもらいました。大手商社と

違い全社員100名程度の中企業だったので仕事の全体像を把握することが容易でした。独立

してから経理も含めて全部自分でやるようになってもさほど困らなかったのは金江商事のお

陰だと思います。

 思い出に残っているのは「土用丑の日」に毎年「うな丼」を食べさせてもらったこと(今の

会社でも継続しています)、12月28日に御用納めなのに12月30日まで仕事をしてその夜忘

年会が「金城楼」であったことです。12月30日の夜、「金城楼」で他の宴会などあろうはず

もなく毎年ギリギリまで働いて大広間を貸切っての「忘年会」は長年の年中行事であり、と

ても思い出深いものがあります。古い城下町なので旧市内には老舗の高級料亭がいくつかあ

ります。「金茶寮」「つば甚」「浅田屋」「山乃尾」「壽屋」etc. そして「金城楼」もその一つの

高級料亭でした。決して待遇のよい会社ではありませんでしたが「忘年会」だけは「一流ど

ころ」でした。

 1983年(昭和58年) 重光商事を山名田勇一前専務と創った時、「毎日背広でネクタイを締

めて出社すること」「二人一緒の日程で出張に行かないこと」「儲かったら自前でゴルフ会員

権を買うこと」「儲かったら社員全員で青島へ海水浴に行くこと」などを話し合いで決めまし

た。これらの取り決めは全て実行され、今日に至っています。この話し合い以外に小職の心

の中だけの目標がありました。それは「儲かったら『金城楼』で忘年会をする」ことでした。

辞めた前の会社に対する「敵がい心」が当時はありました。

 創業から数年が経ち、軌道に乗り始めたので「金城楼忘年会」を実行に移したくなりまし

た。予約しようと電話しました。毎年12月30日金江商事の忘年会をやっていたこと、自分

はその元社員で小学生の時には社長だった父に請われて大広間の舞台で小唄「河太郎」を踊

ったことがあること、などを説明しましたが冷たい反応でした。価格の話になると1人1.5

万円以上の強気一点張りでした。良く言えば老舗のプライド、悪く言えば老舗の驕りが感じ

られ、ギブアップせざるを得ず、「松魚亭」というお店で予約しました。

 先週21日は小職の誕生日で満60歳となりました。「あらかん」ではなく本物となりました。

祝ってくれる子供もいないので可哀相に思ったのか6月27日会社の親睦会に同じく満60歳

を今月迎えた愚妻共々お招きを戴きました。何処かなと思いメールを見ると「金城楼」とな

っておりとても驚きました。今は辞めた会社に対する「敵がい心」は全くありません。忘年

会を断られてから20数年の時間と長引く不景気の波は老舗料亭の「プライド」も「驕り」も

消し去ったようです。幹事に料金表を見せてもらいました。Aコース 3000円、Bコース 4000

円、Cコース 5000(予約はこのコース、飲み放題)、飲み放題プラス2000円 となっていま

した。「江戸の敵を長崎で討ってもらったような」不思議な気分が続いています。

(文責 井上 豊夫)
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■主宰   井上 豊夫(いのうえ・とよお)
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2009年6月22日 (月)

今週の話題「中華料理」2009年6月19日

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今週の話題「中華料理」2009年6月19日

 中華料理との最初の出会いは高校生の頃、金澤香林坊映画街にあった「天竜」

に通ったことです。本多町にあった「アメリカ文化センターの図書館」で勉強

している振りをして昼時になると、歩いて香林坊に向かうのでした。「天竜」ヘ

行きたいために「図書館」に通っていたといった方が正確だったかも知れませ

ん。香林坊「天竜」は本店が松竹会館にあり、小職が通った「支店」は息子が

やっており、5~6人くらいしか座れない小さな店でした。たくさんメニューは

あったのに注文するのはいつも「上海麺大盛」(やきそば) と「拉麺」ばかり。

店をやっていた息子が突然女と駆落ちをしたり、「汾酒(フェンチュウ)」という

中国の名白酒を飲ましてもらったり少し大人の世界を垣間見たのも「天竜」で

した。今は「天竜」も映画街も跡形もありませんが上海麺の味だけは忘れませ

ん。

 33年前、1976年秋初めて中国へ行った時、未だ日本からの直行便がなく、香

港経由で列車での広州に向かいました。今は直通列車もありますが当時は九龍

駅から羅湖まで移動し、徒歩で国境を越えて深センに入り入国審査を受けてか

ら、昼食を食べ、再び別の列車で広州へ移動する「一日仕事」でした。中国側

国境では聞きなれた「インターナショナル」が流れており、初めての中国とい

う緊張感の中で食べた昼食の広東料理は「今まで食べてきた中で最高!」と思

いました。今から思えば当時は人口僅か5万人の農村に過ぎなかった「深セン」

の広東料理は冷静に見て大したものではなかったと思うのですが、河海老の茹

でたもの(中国語ではパイゾウ) は絶品でした。

 その後中国語を覚えてからは少しづつ日本人好みの中華料理が判ってきまし

た。幾つか思い出すままに御紹介します。

「魚香茄子(ユイシャンチエズー)」判り易くいえばマーボ茄子みたいもんですが

絶品です。

「肉抹粉絲(ルームーフェンスー)」中華で「肉」は豚肉を意味します。豚挽き肉

と春雨の料理です。

「炸饅頭(ザーマントウ)」餡子なしの饅頭を揚げたもの。練乳を付けると美味し

い。

「清蒸石班魚(チンツォンシーパンユイ)」石班魚ハタの一種を煮付けたもの。魚

は他のものでも美味しいが石班魚が一番。ご飯に何かを掛けるのは個人的に嫌

いですがこの料理の「汁」だけは例外、最高です。

 中華料理を語り出せば時間はいくらあっても足りませんが、中華料理の真髄

は北京仿膳(ホーゼン)の「熊の手」でも「象の鼻」でもなく、ニンニク入り野菜

炒めだと思います。

「清炒菠菜(チンツァオポーツァイ)」ほうれん草のニンニク炒め。中国野菜であ

ればなんでもOKです。中でも最高は「清炒豆芽(チンツァオトウヤ)」もやしの

ニンニク炒め。野菜炒めが食べたくなりました。(文責 井上 豊夫)
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2009年6月 5日 (金)

今週の話題「冤罪 足利事件」2009年6月5日

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今週の話題「冤罪 足利事件」2009年6月5日

 45歳から62歳まで17年間も刑務所で自由を奪われていた足利事件の菅家利

和氏が最新のDNA鑑定で犯人は別人であるとの有力証拠が見つかり、冤罪とし

て再審裁判を待たずに釈放されました。菅家氏は見るからに善良そうな顔付き

でテレビを見た人も彼の冤罪に素直に納得したようです。かけがえのない17年

間を無駄にして今更返してくれと言っても始まりません。ご本人の記者会見で

は自白は髪の毛をつかまれたり、蹴られたりした結果、「話せば楽になるよ」と

取調官に言われ無理やり強要されたものだそうです。菅家氏は自白した後、公

判では否認したそうです。

 江戸時代の拷問に遭ったわけでもないのに「髪の毛をつかまれたり、蹴られ

ただけで」身に覚えのない自白をするものでしょうか?和歌山カレー事件の林

真須美被告は最後まで容疑を否定し続けて自白せずに最高裁で死刑判決を受け

ました。警察、検察の厳しい取調べに対し、完全黙秘を守り通した政治犯もた

くさんいました。先日の富山での連続婦女暴行事件の犯人とされた人も冤罪と

して認められ、釈放されて現在1億円の賠償を国と県に求めているようですが

この事件も自白し、公判でも起訴事実を認めていたそうです。

 人は自白を強要されると潔白であっても「自白する」タイプと例え身に覚え

があっても「自白しない」タイプがいるようです。今後冤罪を無くすには暴力

的取調べをなくすることも必要ですが被告にさせられそうな人自身が強い精神

力で身に覚えのないことを絶対に認めないことも必要です。富山の事件でも足

利事件の菅家氏にしても何処か気が弱く人が良さそうで、ありもしないことを

白状してしまったようです。

 これまでの冤罪事件は自白してしまった後に発生したものが多いようですが

和歌山カレー事件の林真須美死刑囚にも「冤罪だ」と応援する人々がいて死刑

が最高裁で確定しているのに「再審請求」が出されているようです。通常死刑

が確定すると6ヶ月以内に刑を執行することになっていますが「再審請求」が

出ていたりすると先延ばしになり、署名を躊躇う歴代の法務大臣のお陰で「再

審請求」をしていない死刑囚も含めて死刑囚はたくさん溜まっているようです。

きっと林真須美死刑囚は今後も死刑を執行されることなく刑務所で寿命まで行

き続けることになりそうです。(文責 井上 豊夫)
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