グルメ・クッキング

2009年3月13日 (金)

今週の話題「水に流す」2009年3月13日

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今週の話題「水に流す」2009年3月13日

 日本には凶悪事件にも「時効」が存在し、殺人事件の刑事は15年、民事は20

年と決まっています。被害者の遺族の感情としては15年経とうが25年経とう

が憎しみは消えるものではなく、「時効」で犯人が刑事訴追されなくなることに

納得いかないようです。被害者の遺族の立場になれば誰でもそのように感じる

と言われれば否定できないかも知れませんが、果たして「時効」のない世の中

がベストなのでしょうか?一般論を言えば、圧倒的に全ての「時効」を廃止ま

たは「停止」すべきという意見が大半を占めると思います。

1985年8月12日に発生した日航123便の墜落事故で520名もの方々がなく

なる事故があり、23年経った昨年の命日にも事故現場「御巣鷹山」で慰霊祭が

行われ、TVで報道されていました。参列した娘さんをなくしたと言う男性の言

葉が耳に残りました。「悲しみは年月と共に薄れていくものです」。勿論この後

半には「二度とこんな事故を起こしてもらいたくない」と続いていましたが、

23年経った今も当時と同じ悲しみが消えていないと言われるより「悲しみは年

月と共に薄れていく」の方が自然に感じました。これは「事故」であり「殺人」

ではありませんが、「年月と共に」感情の変化があるべきであり、「時効」がそ

の踏ん切りの「補助材」となるべきだと思います。

何年経っても「恨み」は薄らぐどころか「強まる」ばかりの方もおられると

思いますが、これは事件後その方の生き方が「内向き」「後ろ向き」過ぎている

と私は思います。「殺人事件」ではありませんが、26年前、10年お世話になっ

た会社を33歳で辞め、現在の会社を創立しましたが「辞任」する際、時間も掛

かったし、軋轢もあったので創業当時の心の中の目標は「辞めた会社に追い付

き、追い越す」ことでした。今から思えばその頃は辞めた会社への「恨み」に

似た感情もあったように思います。売上げはなかなか追い越せませんでしたが

純利益では割と早く追い付き、追い越せました。新しい会社が比較的に順調に

推移したせいでしょうか、誰が見ても「逆転」した頃には「恨み」も消え、つ

まらない「ライバル意識」もなくなっており、心穏やかな状態になっていると

感じました。「時効」のない世の中より、「時効」が存在する世の中の方がある

べき姿だと思います。日本には過ぎ去ったことを「水に流す」という美しい感

情があります。「時効」がきっかけとなり、過去の「恨み」を「水に流す」と考

えれば「時効」を安易に廃止すべきではないと思います。

金賢姫(キムヒョンヒ)さんと田口八重子さんの息子さんの面会は感動的でし

た。金賢姫さんも元死刑囚で「特赦」で死刑の実行を免れました。田口さんの

息子さんと対面し、「抱いてもいいですか?」と聞いた上で「抱擁」し、涙を流

す金賢姫さんはとても「美しく」見えました。若い時よりも今の方が「美しく

思いました。年齢を重ねるほど「美しい」のは日本では吉永小百合さんだと思

います。

金賢姫さんは北朝鮮で「スパイ教育」を受け、国家命令で大韓航空機を爆破

し、115名もの人々を殺害しましたが,これは戦場における殺戮に当たるもの

と思います。単なる「殺人事件」ではありません。裁かれるとすれば「北朝鮮」

の国家指導者であるべきだと思います。大韓航空遺族の金賢姫さんに対する感

情は「複雑」とマスコミは伝えますがこれは間違っていると思います。

(文責 井上 豊夫)
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